A6notes

雑記帳に書くように、気軽に書いています。

名前と面

千と千尋の神隠しには、

「名前」を失う、

「面」をかける、

という、形ないものを形造る装置が明確に描かれているような気がします。

川の神様の面、

蘇利古の造面、

カオナシの面、

名前を奪われる千尋、ハク。

カオナシのあの面って、なんだったんですかね……。

青蛙、兄役を呑み、体は肥大していっても、虚ろな目のあの面はそのままであって、

キャラクター造形の中でも、あの面だけは最初から決まっていたような気がします。

昏い双眸。

涙のような隈取り

あの世界では面をつけているのは神様(ないしは、形の無いもの)だったような気がします。

ただそこに存在していて、

目的もはっきりしない、

あれはいったいなんのためにあそこにいたんですかね。

(物語を進める為の装置以外の意味で)

本当の姿については謎のまま。

……不思議だ。

(何を今更)