骸骨を乞う ネタバレ感想
まさかのハードカバー!
そして帯には「彩雲国"さいご"の物語」の文字。
なんか、雪乃紗衣先生って叙述トリックの人だよなあ、とか思うガッツリ書き下ろし+大幅加筆の再録(?)でもこれオリジナル読んでないけどかなり加筆されているような気がするよ?
さて、ネタバレ感想でありますが。
二次創作で言うところの「死にネタ」を公式でやられてしまった印象です。
おもしろいんです。
ハードカバーにしたのは、話が重くてビーンズのレーベルカラーに合わなくなってしまったせいなんじゃないかな……。
なんかもうがっつり旺季様とその一派って感じな一冊でありました。
悠舜と旺季様が書き足りなくてファイヤーするとこの本になる、ような感じです。
ファンタジーという世界観の中に現実世界の話をうまいことフィックスされる展開で、今回はかつてネグレクトされた劉輝の心の闇とかもうね……。
わりと読むのが辛く、そして、ぼろぼろと泣いてしまったのでありました。
あえて文庫を三分割せずに二分割し、読者の懐が痛まないようにという配慮までされた方がなんだってハードカバーで?とも思ったんですが、ちょっとこれはハードルあげとかないと読む方は覚悟が必要な感じです。
側近三名のsageられっぷりがはんぱないっっす。
お三方、好きなんで、そのあたりはちょっと辛かった……。
「さいご」は、なんというか「最後」でなくて「最期」の物語って事なのかなあとかぼんやり思いました。
それぞれの死期にフォーカスしたヘヴィな一冊。
しみましたー。