雨の少ない聖域にしては珍しい雨の日、新しい聖闘士候補生が現れた。
「カペラ、今日からお前と共に修行をする事になった魔鈴だ、日本から来た」
仮面をつけている所を見ると女のようだが、ひょろりとしていて女らしい曲線とは縁の無さそうな体つきのそいつは、一言も声を発する事なく、一度だけ会釈をした。
どうせ今までのやつらと同様、すぐに脱走するか、追放されるに違いない。
そう思ったカペラは、たいして気にもとめず、雨の音に耳を傾けながらいつも通り修行をこなそうとサンドバックに向き直った……、瞬間。
魔鈴の蹴りがサンドバックに突き刺さり、裂けたたサンドバックから砂がどばどばどこぼれ落ちた。
「……魔鈴だ」
ぼそり、とつぶやいた。
嫌なヤツだ。
カペラはあきれて魔鈴をにらみ返したが、仮面からは表情がまったく読み取れず、イライラはつのるあかりであった。
もうちょっと書けたら……。
とりあえず殴り書きー。