|
吉野 裕子
人文書院
¥ 3,150
(2007-03)
|
っても持ってるのは1~4巻なんですが。
先の
地震で本棚が1個全壊しまして、件の全集は壊れた本棚に収めてあったものであります。
私の悪癖に買っただけで満足してしまって、積みっぱなしにしてしまうという所があるのですが、この全集に関してはまさにそれ。
副題に「蛇/狐」の記述のある4巻はささーっと斜め読みをしたのですが、それ以外については……。
時間もありますので、第2巻の冒頭をちらりと見ましたところ、吉野先生が研究にあたる来歴部分に触れられておりました。
大学を卒業し、結婚後、扇の研究から
民俗学に入られた吉野先生は女性の
ロールモデルとしてもとても興味深い方なのですが、2巻冒頭でもその片鱗を垣間見る事ができました。
曰く、日本
民俗学の大家、
柳田国男先生は「性」をタブー視されていたと。
それゆえに、吉野先生はそこに納得がいかず、
日本民俗学における「性」は、究極的には蛇を祖神とする日本原始信仰に負うものなので、この日本原始信仰と、陰陽五行思想を日本の柱として推理と著作をつづけて来た。
と、述べてっらっしゃいます。
日本
民俗学における「性」と蛇を祖神とする原始信仰!
ああっ、なんたるこのときめくフレーズっっっ!!!
私の中では蛇=龍と勝手に変換がかかります。
ゆえに、ハクこと、ニギハヤミコハクヌシ様と性が関連するのは必然なのであります!!!
冒頭だけできゅんきゅんできる、とてもコストパフォーマンスがよい読み手。
それが私です。(いや、ちゃんと読んだほうがいいのですが……)