A6notes

雑記帳に書くように、気軽に書いています。

乱読狂時代

あまり深く考えず、「巫女 娼婦」のキーワードで検索をかけてみて、大江健三郎の「同時代ゲーム」がひっかかりました。

旅と現代文学。

以下、旅と現代文学さんの「大江健三郎の100字レビュー」からの転載です。

同時代ゲーム

1979年11月 新潮社 493頁 1800円(品切れ)

1984年8月 新潮文庫 592頁 781円

創世期から現代まで包含して洪水のように流し去る村=国家=小宇宙の歴史。神話の伝承者と宿命付けられた男と、巫女にも娼婦にもなる双子の妹が時間の混沌へジャンプする。厚いけれど、個々の挿話も民族学的に厚い。

巫女に娼婦にもなる双子、とか、民俗学的に厚い、というのがポイントですね。

一応、趣味は読書、と謳いつつ、実質漫画ばかりな私は、いわゆるブンガクサクヒンの基本ラインを読んでいなかったりしますので、こちらもまたそういった本のひとつ…なんですが。

図書館にあるといいんだけれども。

思いつきでガンガン買ってしまうので、私のカバンには常時数冊の文庫が放り込まれております。

今は花村萬月の守宮薄緑と、岡本綺堂の妖術伝奇集東雅夫編。守宮薄緑はいっしょに購入した6番目の小夜子はさくっと読んだのに、積んだままにしていたのを何気に読み始めたモノで。…ゲルマニウムの夜とか、二進数の犬とか代表作を読んでからにしたらよかった、と少し後悔してます。ちょっと自伝的な話なんで…、作家のパーソナリティがダメ、って思ってしまうと、作品も色眼鏡で見てしまうので…、うーん。

妖術伝記集の方は平積みになっていたのをパラっと見て、「青蛙神」という短編が入っているのに惹かれて買ってみました。