A6notes

雑記帳に書くように、気軽に書いています。

怖いもの知らずの頃

高校時代、職員室掃除当番だった私はたまたまそこにいた現国の先生に、夏休みの課題作文の返却を求めた。

「ああ、それは全部学校保管になるから」

「戻してはもらえないんですか?」

「うにのが芥川賞とったら返してやろう」

 そう言ってニヤニヤ笑う現国教師に私はこう言った。

「やだなあ、先生、私がとるのは芥川賞じゃなくてノーベル賞ですよ」

 はっはっはっ。(乾いた笑い)

もちろん冗談に決まってますが。

ハッタリでも何でも夢見る頃というのは怖いもの知らずですな。

さて、平野啓一郎の「日蝕」を買ってみました。

史上最年少の芥川賞作家にして、三島由紀夫の再来の呼び声高い彼の作品です。

数ページ読んでみて…ぐはァツ!わけわからん!

ひどく自分が馬鹿になったような気がしました。

(いや実際馬鹿なんですけどもさ)

それでも、文章が翻訳文体ぽく、難解な言い回しが比較的多いと思われる佐藤亜紀の「バルタザールの遍歴」はまだ読めたのに…。とにかくわからない言葉が多すぎて、手も足も出ません、キリスト教関連はもうお手上げです。(一応世界史選択だったんですが…)

でも悔しいからきっと無理してページだけはめくるんだろうなあ。

しかもこれ三部作なんですって?

もうフランス語版もでてるんですって?

ああ、スゲえなあ。

平野啓一郎公式サイト

…あら、検索してみたら佐藤女史と平野氏、(平野氏、というより新潮社ですが)どうも因縁浅からぬようですね。「鏡の影」も読んでみよう。