模倣犯を今の今まで読んでいて。
あとがきを読んでこれが連載された作品であった事に驚きました。
宮部みゆきさんの作品を読むのは初めてではなくて、
作品中に流れるテイストはいつもの部分もあったんですが。
ちょっと「火車」以来のショックを味わってます。
最後の最後でわかるタイトルの意味。
途中幾度となく涙ぐむ、登場人物への感情移入。
でも、根底に流れる筋の通った主張と、
文章表現の妙に、ただただ、一気に読んだイキオイに、今はただ流されています。
舞台に自分の地元が一部かすっていたりしたのでロケーションの鮮明なことといったら。
溜めて、一気にくる登場人物達の主張とか。
緩急のある文章と、やるせない伏線。(あえてそれとわかるように書かれている、これは技法なのでしょうか)
書かれるまでに費やされた時間もすごいですが、ここへもってきて形になったこの二冊。
とにかく次は映画を見ようと思った次第なのでした。